天神学園高等部の奇怪な面々34
タイマントーナメント・決勝
丹下 龍太郎。

夕城 翡翠。

多種多様な種族がいる天神学園の最強を決定するタイマントーナメント、その決勝に残ったのは、魔物でも悪魔でも神でもなく、人間だった。

昨年覇者となったのは死神の少女だったが、今年のタイマントーナメントは次世代の天神最強を予感させる優勝決定戦となりそうだ。

30分のインターバルの後、会場は満員御礼。

学園関係者だけでなく、既に学園を卒業したOBやOGまでもが駆けつけ、この決勝戦の行方を見守っている。

この戦いは天神学園の生徒対武闘派教師陣の代表戦。

そして、夕城流剣術対龍娘流中国拳法という、流派の威信をかけた戦いでもある。

だが、そのような代表やら威信やらは頭にないのか。

龍太郎と翡翠はリング上、開始線に立っていた。

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