天神学園高等部の奇怪な面々34
「丹下っっっっっ!」

「龍太郎君っっっ!」

完璧超人が、無口少女が。

リング上、完全に気を失った龍太郎に駆け寄る。

「あぁぁぁっ、丹下、丹下っ、死ぬな、死ぬなぁぁっ」

何という狼狽ぶりか。

あの完璧超人が涙目で龍太郎の体を揺さぶる。

「龍太郎君、やだよっ、ねぇっ、返事してよ龍太郎君!ねぇっ!」

無口少女に至っては、声を発している。

彼女らに続いて、スペシャルハレンチが、ロシア娘が、けしからん娘が、ハイテンションメガマックスが、キャンペーンが。

次々とリングに上がってくる。

「…案ずるな」

翡翠が震える手で黄昏を納刀する。

「この俺にここまでのダメージを残す攻撃を仕掛けたのだ…死するには体力が有り余りすぎている…ソイツは死ぬような男ではない…」

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