天神学園高等部の奇怪な面々34
龍太郎一味の面々を押し退けて、龍太郎に近づく翡翠。

「丹下…聞こえるか」

「…………ぁ……」

翡翠の声に反応したのか。

微かに声を上げ、龍太郎が目を開ける。

おぼろげながらに映る、翡翠の顔。

…龍太郎はこの時の事を、今でも確信が持てないのだ。

翡翠は満面の笑顔だったような気がする。

そして、あろう事か龍太郎にこう言うのだ。

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