天神学園高等部の奇怪な面々34
片手剣を交差させたほどの大きさの鋏。

「影鋏」

両手で鋏の輪を握り、ジョギリ、ジョギリと。

バルナは刃を開閉させる。

日常的に使用する道具、鋏。

その音が、こんなにも禍々しいと思えるのは何故か。

ブリュンさえもが、無意識のうちに萎縮する中。

「その甲冑の下はどうなっているんですか…?」

バルナは薄く笑みを零した。

「首…切断できるのかしら…?」

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