天神学園高等部の奇怪な面々34
『……』

ゆっくりと向き直る。

ブリュンの剣を二度まで受けて、しかも相当な致命傷を与えられ、それでも流血さえしない。

その身が影というのは本当のようだ。

ブリュンのいた世界にも様々な種族は存在したが、このタイプとは初めて剣を合わせる。

『難敵だな』

「そうですか?」

薄く笑うバルナ。

「私は楽しいですがね」

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