天神学園高等部の奇怪な面々34
バルナが目を細める。

恐れず影業物で仕掛けようとするものの。

「くぅっ!」

思わず足が止まる。

ブリュンのそばに近づくだけで、肌が焼かれるような熱量が身を焦がす。

『マスターから得た魔力を使い、自らの鎧を熱し、相手が触れる事もままならない灼熱と化す強化系魔術』

ブリュンは今一度片手剣を構え直した。

『業火と化した私は、影さえ焼き尽くす』

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