天神学園高等部の奇怪な面々34
彼女の言葉に偽りはなかった。

バルナの今の姿は影。

仮に身を焼かれても再生できるだろう。

しかし本体たる髪留めの珠は別だ。

近づくだけで身を焦がされるあの熱量では、珠まで焼き尽くされてしまうかもしれない。

『参る』

あまりの温度に、ブリュン周辺の空気が陽炎の如く揺らめく。

炎の化身が、剣を閃かせて襲い掛かってくる!

大上段からの斬撃!

影業物で受け止めるものの。

「うぐうっ!」

斬撃の重さに加えて灼熱の炎。

受け太刀するだけでバルナの身は焼かれた。

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