天神学園高等部の奇怪な面々34
堪らず下がるバルナ。

しかしブリュンは追撃する。

袈裟斬り、逆袈裟、横薙ぎ、逆胴、斬り上げ、斬り下ろし。

連続斬りを何とか捌くバルナだが。

「くぅうぅうっ…!」

今もその身は燻り続ける。

確実に斬撃は防いでいるというのに、ブリュンに近づかれるだけでダメージは免れない。

防火服も着ずに火事場に踏み入ったような感覚か。

呼吸さえ儘ならないほどの圧倒的な熱量だった。

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