天神学園高等部の奇怪な面々34
動かない。
己の脚が、地面に根でも張ったかのごとく動かない。
甲冑が重みを増したかのようだ。
『いや…これは甲冑ではなく…影?』
ブリュンは目を見張る。
「察しがいい…」
バルナは目を細めた。
「『影縫』…貴女の影を縫いつけて、動きを封じさせてもらいました。近づくだけでダメージを受けるのならば、近づけなくすればいい…そして…」
パチンと指を鳴らすバルナ。
同時に出現した円筒状の影が、ブリュンの身を覆いつくす。
声も、甲冑に纏った炎も、熱も、一切を閉じ込める影の監獄。
「『影牢』…これで詰み(チェックメイト)です」
宣言通りブリュンを近づけさせなくして、バルナは彼女を手詰まりにした。
己の脚が、地面に根でも張ったかのごとく動かない。
甲冑が重みを増したかのようだ。
『いや…これは甲冑ではなく…影?』
ブリュンは目を見張る。
「察しがいい…」
バルナは目を細めた。
「『影縫』…貴女の影を縫いつけて、動きを封じさせてもらいました。近づくだけでダメージを受けるのならば、近づけなくすればいい…そして…」
パチンと指を鳴らすバルナ。
同時に出現した円筒状の影が、ブリュンの身を覆いつくす。
声も、甲冑に纏った炎も、熱も、一切を閉じ込める影の監獄。
「『影牢』…これで詰み(チェックメイト)です」
宣言通りブリュンを近づけさせなくして、バルナは彼女を手詰まりにした。