天神学園高等部の奇怪な面々34
やがて夜が明け、天神学園に多くの者が訪れ始める。

生徒、教師、関係者。

皆、口にするのは一つの話題のみ。

『誰が最強なのか』

このトーナメントに出てこないまだ見ぬ強者もいる。

このトーナメントで優勝した者が、必ずしも最強とは言い切れない。

だが、一つの指針にはなる。

「どうなの?実の姉としては」

会場客席。

ロシア娘がスペシャルハレンチに問いかける。

「わかんないかなぁ、まぁ龍太郎が大怪我さえしなければ私はどっちでもいいよ」

ニパッと笑うスペシャルハレンチ。

「こんなイベントが普通に学び舎で行われるなんて…」

「私が在学していた時は、こんなのなかったんですけどねぇ…」

絶句する割にはちゃっかり見に来ているけしからん娘とキャンペーン。

そんな中。

「無口少女先輩は当然龍太郎先輩の応援でしょ?」

ニシシと笑って訊ねるハイテンションメガマックスに。

『……うん』

頬を染めつつも、無口少女ははにかんで頷いた。

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