天神学園高等部の奇怪な面々34
丹下 龍太郎対佐倉 寒緋。
両者はリング中央で向き合う。
「……なーんか敵意剥き出しじゃねぇか?アンタ」
くたびれた白の空手着、朽ちた黒帯、裸足。
腰に手を当てたまま、龍太郎は訝しげな顔をする。
そりゃあ方々で暴れている身としては、他人に恨みを買う事もあるかもしれないが。
「まぁいい印象は持ってないな…積年の恨み…というとちと大袈裟だがね」
扇子『神器・望月』の先端を顎に当て、口端を引く寒緋。
その冷笑は、どのような意味を持つのか。
「それはそうと…」
困ったように寒緋の胸元を見る龍太郎。
「もちっとキチンと着物着れねぇのかアンタ。試合中にポロリしたらどうすんだ」
「……」
龍太郎の言葉に。
「ぷふっ!」
寒緋は思わず噴き出す。
「『臥龍』の間に随分と初心な事言うようになったんだな」
両者はリング中央で向き合う。
「……なーんか敵意剥き出しじゃねぇか?アンタ」
くたびれた白の空手着、朽ちた黒帯、裸足。
腰に手を当てたまま、龍太郎は訝しげな顔をする。
そりゃあ方々で暴れている身としては、他人に恨みを買う事もあるかもしれないが。
「まぁいい印象は持ってないな…積年の恨み…というとちと大袈裟だがね」
扇子『神器・望月』の先端を顎に当て、口端を引く寒緋。
その冷笑は、どのような意味を持つのか。
「それはそうと…」
困ったように寒緋の胸元を見る龍太郎。
「もちっとキチンと着物着れねぇのかアンタ。試合中にポロリしたらどうすんだ」
「……」
龍太郎の言葉に。
「ぷふっ!」
寒緋は思わず噴き出す。
「『臥龍』の間に随分と初心な事言うようになったんだな」