天神学園高等部の奇怪な面々34
…………。
無言、のち失笑。
会場のあちこちで、クスクスと笑い声が聞こえる。
客席の教頭、審判の完璧超人まで俯いて肩を揺らす。
「なっ…何が可笑しいんだてめぇっ!」
ちょっと赤面する龍太郎。
無論、寒緋も笑っていた。
「成程な…スペシャルバカと呼ばれる訳だ…」
「なにおぅっ?」
食って掛かる龍太郎。
しかし…何故か寒緋は確信が持てた。
幼き龍は、間違いなく『竜』にはなっていない。
封印された者は、その宿主に影響を受け、影響を与える。
ならばこんな真っ直ぐな単純馬鹿の中に封印された龍が、悪しき存在に成長する訳がないではないか…。
無言、のち失笑。
会場のあちこちで、クスクスと笑い声が聞こえる。
客席の教頭、審判の完璧超人まで俯いて肩を揺らす。
「なっ…何が可笑しいんだてめぇっ!」
ちょっと赤面する龍太郎。
無論、寒緋も笑っていた。
「成程な…スペシャルバカと呼ばれる訳だ…」
「なにおぅっ?」
食って掛かる龍太郎。
しかし…何故か寒緋は確信が持てた。
幼き龍は、間違いなく『竜』にはなっていない。
封印された者は、その宿主に影響を受け、影響を与える。
ならばこんな真っ直ぐな単純馬鹿の中に封印された龍が、悪しき存在に成長する訳がないではないか…。