天神学園高等部の奇怪な面々34
「わかった」

この試合初めて、寒緋が笑顔を見せた。

「一佐倉の眷属が勝手に決めていい事ではないかもしれないが、龍の事はお前に任せる。何かあればアタシ達に相談に来い。体の不調、精神の不調、どんな些細な事でもいい。アタシ達が全力でお前を支える…が…」

望月片手に身構える寒緋。

「それと試合とは話が別だ…お前には負けてもらう」

「…ほぅ?」

ニヤリと笑う龍太郎。

「長話が続いてウンザリしてたとこだ、話が分かる奴で助かるぜ」

「『奴』って言うな、アタシは教師だぞ」

そんな軽口を叩いた後。

「「はぁっ!」」

両者はリング中央で再度激突した!

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