天神学園高等部の奇怪な面々34
卵が先か鶏が先かみたいな論争が客席で行われるのはガッツリ無視して、リング上には第三試合の選手が上がっていた。
フェイレイ=グリフィノー対おとぎ。
フェイレイはどこか異世界風を思わせる外套のついた軽装、おとぎは天神学園の制服、分厚く茶色い煤けた本を抱えている。
「本、好きなのか?」
フェイレイが人懐っこい笑顔を見せて言う。
それに対し。
「なら剣を持っているお前は争いが好きなのか?」
フェイレイの腰にさげられた剣を見ながら、辛辣な台詞を吐くおとぎ。
「いやいやっ、俺は別に争いたくて剣を持っている訳じゃ…」
「教科書を持っているからって、この学園の生徒全てが勉強好きな訳じゃないぞ」
なかなか気難しい性格のようだ。
フェイレイ=グリフィノー対おとぎ。
フェイレイはどこか異世界風を思わせる外套のついた軽装、おとぎは天神学園の制服、分厚く茶色い煤けた本を抱えている。
「本、好きなのか?」
フェイレイが人懐っこい笑顔を見せて言う。
それに対し。
「なら剣を持っているお前は争いが好きなのか?」
フェイレイの腰にさげられた剣を見ながら、辛辣な台詞を吐くおとぎ。
「いやいやっ、俺は別に争いたくて剣を持っている訳じゃ…」
「教科書を持っているからって、この学園の生徒全てが勉強好きな訳じゃないぞ」
なかなか気難しい性格のようだ。