天神学園高等部の奇怪な面々34
(困ったな…試合とはいえ…)
困惑するフェイレイ。
おとぎの方から仕掛けてくる気配はないし、こちらから剣を抜いて斬りかかるのは勇者の名折れだし。
何より戦意のない者に対して、フェイレイは戦いを挑むような性格ではない。
と。
「お前のそれ」
おとぎが言う。
年上のフェイレイに対してお前呼ばわりである。
「その腰の奴…抜いて見せろ」
「え?これ?この剣か?」
おとなしそうな外見の割に、刀剣に興味があるのだろうか。
おとぎに言われるまま、フェイレイは愛剣をスラリと抜いてみせる。
秋の穏やかな日差しを浴び、光り輝く剣。
「可変式でね、分割して二刀流にも出来るんだ」
自慢の愛剣を片手に語るフェイレイ。
「綺麗だな…」
見惚れるような表情で呟くおとぎ。
「それがないと、お前は困るだろうな…」
困惑するフェイレイ。
おとぎの方から仕掛けてくる気配はないし、こちらから剣を抜いて斬りかかるのは勇者の名折れだし。
何より戦意のない者に対して、フェイレイは戦いを挑むような性格ではない。
と。
「お前のそれ」
おとぎが言う。
年上のフェイレイに対してお前呼ばわりである。
「その腰の奴…抜いて見せろ」
「え?これ?この剣か?」
おとなしそうな外見の割に、刀剣に興味があるのだろうか。
おとぎに言われるまま、フェイレイは愛剣をスラリと抜いてみせる。
秋の穏やかな日差しを浴び、光り輝く剣。
「可変式でね、分割して二刀流にも出来るんだ」
自慢の愛剣を片手に語るフェイレイ。
「綺麗だな…」
見惚れるような表情で呟くおとぎ。
「それがないと、お前は困るだろうな…」