天神学園高等部の奇怪な面々34
「え?」

おとぎの言葉にキョトンとするフェイレイ。

次の瞬間。

「!?」

サァッ、と。

瞬く間に世界が白一色に染まった。

リングも、審判の完璧超人も、観客も、何もかも。

白一色に塗り替えられ、そこに立っているのはフェイレイとおとぎのみ。

何もない、無音の白の世界。

「こっ、これはっ…」

何らかの幻術?

或いは魔法?

警戒して剣を抜こうとしたフェイレイは、背中に冷たいものを感じる。

「剣が…ない…!」

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