天神学園高等部の奇怪な面々34
一点の穢れもない白い翼、鬣も体毛も白く、光の加減によっては白銀に見える。

頭には螺旋を描くような一角。

尖端は鋭く、万が一突き上げられでもすれば、人間の体など貫かれてしまうだろう。

蹄の音を立てて、その白馬はおとぎに甘えるように顔を寄せる。

その頬を撫でながら。

「綺麗だろ?この子…」

おとぎは微かに笑む。

「…ユニコーン…?…ペガサス?」

息を呑むフェイレイ。

何もない白の世界だと思っていたのに、こんな生物が存在したとは。

いや、存在したのではない。

おとぎが『想像』したのだ。

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