天神学園高等部の奇怪な面々34
「いいじゃないか、ユニコーンでもペガサスでも」

おとぎは口を尖らせる。

「綺麗なんだから」

そう言った途端。

「うわあっ!」

白馬は空中を駆けて突進してきた!

無論、武器となる一角を構え、フェイレイ目掛けて突っ込む!

が、彼も剣無しでは無力になるような弱者ではない。

『拳闘士』である母から拳術も叩き込まれているので、体術の心得もある。

素早く地面に手をつき、片手の宙返りで白馬の突進を回避する!

「綺麗な動き…完璧超人先生みたいね」

手を叩いて喜ぶおとぎ。

「完璧超人先生?ああ、あの母さん似の審判の人か」

スタッ、と立ち上がって、フェイレイが呟いた。

「髪型といい、言動といい、本当によく似てる…凛々しい眼差しなんてそっくりだ…きっと母さんの生まれ変わりだ!って違う!そんな話は今はいいんだ!」

一人ノリツッコミする勇者。

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