天神学園高等部の奇怪な面々34
並走して突進してくる二頭の馬。

一角が、炎が、フェイレイに襲い来る!

「っ…」

さしあたって致命傷になりうるのは白馬の一角か。

白馬の突進を優先して回避するものの。

「ぐぁっ!」

火の玉のような真紅の馬の体当たりをまともに食らい、フェイレイの体が宙を舞う。

何とか咄嗟に受身をとったものの、彼は強かに体を地面に打ち付けた。

白煙を上げながら急停止する真紅の馬。

彼は嘶きながら前脚を持ち上げ。

「くっ!」

フェイレイを踏みつけようとする!

< 71 / 176 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop