天神学園高等部の奇怪な面々34
素早く横に転がって踏み付けを回避するフェイレイ。

それも束の間。

「うぐあっ!」

白馬の掬い上げるような一角の攻撃によって、体が宙を舞う。

跳ね上げられ、意識が一瞬断ち切られる。

が、気絶している暇はない。

下で一角を構え、白馬が串刺しにしようと待ち構えている!

「くそっ…!」

こんな時に愛剣があれば…。

無意識の内にそんな事を想像して。

「っ!」

いつの間にか手の中に、フェイレイの愛剣が顕現している事に気づく。

彼は咄嗟に剣を分割して二刀流にし、一角を剣で挟み込む事で串刺しを免れた。

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