天神学園高等部の奇怪な面々34
そんな中。

「審判」

おとぎが挙手した。

「ギブアップだ」

「何っ?」

突然の宣言に面食らう完璧超人、そしてフェイレイ。

「試合もせぬうちにギブアップだと?」

「試合ならした。お前らが見えていなかっただけでな」

教師に対してもお前呼ばわりなおとぎ。

狐に摘まれたような顔をするフェイレイ達を残し。

「私の『世界』であんなほのぼの空間を想像されたんじゃ、毒気を抜かれてしまう」

ブツブツ言いながら、おとぎはリングを下りる。

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