天神学園高等部の奇怪な面々34
「ハッ…」

そんな客席の会話を聞いて、試合を終えた龍太郎は笑う。

「全然わかってねぇな…旦那は死ぬまで侍だ。結婚しようが子供が生まれようが、武人で剣客である事は一生変わらねぇよ」

「随分翡翠先生を買っているのね、丹下君」

バルナの言葉に。

「これから始まる試合見てりゃあんたもわかるさ」

龍太郎は不敵な笑みを浮かべた。

「鬼だ閻魔だってのが、ただの異名じゃねぇってのがな」

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