天神学園高等部の奇怪な面々34
「はじめっ!」

完璧超人の掛け声がかかった。

試合開始。

「剣技…」

翡翠が抜く!

「瓶覗(かめのぞき)」

瞬速の抜刀、同時に刃を返して峰打ち!

「ぐはっ!」

人外、人狼である十牙の眼ですら捉え切れない!

胸板に川蝉の一撃を食らい、十牙の身が吹き飛ばされる!

それを追って踏み込む翡翠。

川蝉を両手で構え。

「剣技…露草(つゆくさ)…!」

鋭い切っ先が、まだ空中に浮いたままの十牙に襲い掛かり。

「ちっ!」

彼はその切っ先を、鋭い人狼の爪で受け止めた。

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