不良だらけの危険なバイトッ☆
藤堂君との約束。
これはどうしても守りたいから。
でも藤堂君の大事なことだから言えるはずなんてない。
だから
「今日はどうしても無理なのごめん!!」
ダッ!!!
あたしは返事を待たずに教室を飛び出した。
「莉子!!!」
隼人の叫ぶ声。
ごめんね、隼人。
今回だけは許してください。
────・・・
「藤堂君!!」
中庭に行くとすでにそこには藤堂君の後ろ姿があった。
「あ、莉子ちゃん」
振り返って笑顔をみせてくれる。
足元にはサッカーボールがあった。
「来てくれてありがとね」