不良だらけの危険なバイトッ☆
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県大会のベスト4をかけた試合。
10番のユニフォーム。
エースの俺はハットトリックをを達成する大勝。
「遼君~!!」
仲間と共に観客に手を振りながら俺たちはピッチを後にした。
「いやー、今日もいい試合だったな~」
「もちろん次も勝つぜ」
更衣室で着替えながらも俺たちは試合の興奮を抑えきれずにいた。
その更衣室の隅で俺たちを見ている奴がいるなんて気がつかずに。
その後帰ろうと仲間たちと玄関に歩いていく。
だけど、外に出たら俺はあることに気がついた。
「あ、やべ。俺携帯更衣室に忘れたから先行ってて」
「おー」
俺は更衣室へと走っていく。
バタン!!
更衣室の扉を開けるとすぐに携帯は棚の上に見つけた。
「あったあった♪」
すぐさまそれを手に取るとホッとした。
だけども…
ん…?
今までは携帯のことしか頭になくて気がつけなかった。