不良だらけの危険なバイトッ☆

隼人を見上げると提灯の明かりのせいで髪の毛がかすかにオレンジに光る。


明かりに照らされた横顔はキレイだった。


出店がどこまでも続く道を並んで歩く。


何を話していいかわからなくてあたしは黙っていた。


「何食べたい?」


「え?」


顔を上げるといつも通りの表情の隼人がいた。


「何食べたいかって聞いてんの」


そう言って出店を指さす。


わたあめ、フランクフルト、りんご飴…


おいしそうな食べ物が並んでいる。


そう言えば何も食べてなかったな。


「あ、じゃあかき氷食べたいっ」


あたしは一件の店の前で立ち止まった。


「了解」


隼人がそう言って店の方に足を進めた。

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