不良だらけの危険なバイトッ☆
「違う…ほんとに」
「じゃあ何なんだよ。あんなにあからさまに態度に出しといて」
「ごめん…でもそれは」
「迷惑なら迷惑って言えよ。めんどくせえ」
隼人が吐き捨てるように言う。
迷惑なわけない。
ただ緊張して、心が追いつかなかっただけ。
隼人といると、自分が自分じゃないみたいに動揺して、
ドキドキして
胸がいっぱいになる。
気づけば涙が零れてた。
隼人にこんな思いをさせていたことが申し訳なくて
悲しくて…
そして
「ほら、泣くほど俺のこと嫌なんだろ。もういいよ、俺、先戻ってるから」
そう言い捨てて隼人が階段を下りはじめる。
遠ざかっていくその背中。
離れていく。
嫌だ…
嫌だよ…