不良だらけの危険なバイトッ☆


隼人の香水の香りが鼻をくすぐった。



「…何?」


冷たい声が降り注ぐ。


「行かないで…」


後ろから隼人をぎゅっと抱きしめた。


「嫌いなんかじゃない」


「嘘つかなくていいから」


「嘘なんかじゃない」


「じゃあ何なんだよさっきの態度は」


売り言葉に買い言葉。


こんなんじゃいつまでたっても平行線…


どんな言葉を言っていいかわからない。


もう、あたしのことなんか信頼してくれないかもしれない。


でも


「お願いっ!!話を聞いてよ!!」


泣き叫ぶ声は少しかすれた。

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