不良だらけの危険なバイトッ☆

「あいつらまくのに時間かかると思ったけど、同じ日に旅行で助かったな」


「そうだね」


マスターと3人も今日は温泉旅行に行くんだって。


だから今日はほんとに


「二人きり…」


緊張とドキドキとわくわく…


たくさんの感情が頭のなかをぐるぐるしてる。


楽しめるといいなぁ…


それから電車で2時間。


やってきたのは


「わぁあっ」


緑がいっぱいの森の中にあるきれいな旅館。


和風だけど新しくて最近すごく人気のスポットらしい。


ロビーもお洒落で胸を躍らせながらそれを眺める。


「ほら、なにぼーっとしてんだ」


隼人がこつんと頭に手を当てる。


「え…?」


「チェックイン終わったから部屋行くぞ」


隼人の手にはカギが握られていた。


「うん」

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