不良だらけの危険なバイトッ☆
それは繋いだ左手。
昨日の午後から、あたしが握っていたユキ君の手。
「あ…///」
一気に顔が赤くなっていく。
「お前…寝てるくせに力強くて全然離してくれなかったから」
「…え?」
「おかげでバイト行けなかったんだよ」
「ご、ごめんなさいっ」
そっぽを向くユキ君を見てついつい謝ってしまう。
それでも、バイトに行かないでくれたのは嬉しいんだけど…。
「ま、…いいけどさ。莉子って大人しそうに見えて積極的なんだな」
「…だ、だって///」
意地悪に笑うユキ君に返す言葉がない。
離さなかったことは後悔してないけど、恥ずかしいんだもん///
「~っ喉乾いたでしょっ!!あたしっ、お水持ってくるね」
真っ赤な顔を見られたくなくて立ちあがった。