不良だらけの危険なバイトッ☆

だけど…


「おい…前」


「えっ…なに?」


ユキ君の注意に答えた時には既に遅かった。


ゴンッー!!


「きゃっ」


あたしは傍にあったテーブルに脚をぶつけてしまった。


反動でテーブルの上に乗っていたたくさんの紙が床にばらける。


「ご、ごめんっ」


慌てて床に落ちた紙を拾い集める。


それはさっきあたしがユキ君に渡した医療明細、そして分厚い茶色の封筒だった。


あたしが派手にぶつかったせいで中身が派手に散らばっていた。


それは…たくさんの一万円札だった。


封筒の厚さを見れば何百万円という大金だということはすぐわかった。

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