不良だらけの危険なバイトッ☆
でも、そのお金よりもあたしが驚いたのは、さっき何気なく渡した医療明細の方だった。
今月のお支払料金…という項目の後に続く金額…
"254万円"
高校生のあたし達からは想像もつかないような金額だった。
「…ユキ君…」
放心状態であたしは動けないまま。
その言葉を口にするのがやっとだった。
「見るな」
冷たい口調。
急に目の前が真っ暗になる。
ユキ君の手のひらで視界を遮られたまま、拾った紙を取られた。
「莉子は何も知らなくていいんだよ」
ズキン…
拒絶するような言葉が胸に突き刺さる。
また、前とおんなじだ…