不良だらけの危険なバイトッ☆
ずっとずっとこの時間が続けばいいのに…
そう思いながら眺めた窓の外には雪が降っていた。
はらはらとゆっくりと舞い降りる結晶。
「おー、初雪じゃん」
感心したように服部さんが呟いた。
急いで会計を済ませて外に出ると幻想的な世界がそこにはあった。
「すごーいっ」
はしゃぐあたしを眺めながら服部さんもゆっくりと手のひらを広げていた。
その手のひらに落ちた結晶が雫へと変わる。
「最後にいいものが見れてよかったね」
「はいっ」
あたし達は帰り道もずっと笑顔のままで。
でも、同じ時…同じ時間。
この雪を…
君はどんな顔で見ていたんだろう?
あっという間に季節は変わって…
ここに来て初めての冬を迎えようとしていた。
そう、最初で最後の冬を…