不良だらけの危険なバイトッ☆
こんな弱り果てた体で、まだ働こうとしてたのだろうか。
ユキ君を縛り続けるバイトは何のため?
誰のため?
たくさんの医療機器に繋がれて救急車の奥へと運ばれていくユキ君を見つめていると涙が止まらなくなる。
神様お願い…
ユキ君を助けてください。
「付き添いの方も早く中へ!!」
「は、はいっ」
看護婦さんに呼ばれて慌てて救急車に飛び乗る。
カシャーンッ!!
「おい君、これ!!」
「えっ?」
「ドアを閉めます」
乗り込んだ瞬間後ろから誰かに呼ばれたけど、その前に扉が閉められる。
何かを確かめる余裕はない。
そのまま救急車は急ぎ足で病院へと向かって行った。