不良だらけの危険なバイトッ☆
白衣を着た男の先生。
歳は40歳くらいだろうけど、童顔で少し幼く見える。
呆然とその様子を見つめるあたしを見て先生はクスッと笑った。
「あぁ、驚いた?…俺は雪夜のこと、結構前から知ってるんだよ」
「そうなんですか」
だからあんな雰囲気で話しかけたんだな。
やっと話がつながる。
「よく病院にも来ててね、だけど出会ったときから無茶ばっかする奴だったよ」
「ユキ君…」
無茶ばっかって言葉が心にズシリとのしかかった。
でもこんなに先生と打ち解けるくらいに病院に…来るかな普通?
お店とかならまだしも、病院…
この前の医療明細と頭がリンクするけどわからない。
ユキ君は謎が多すぎるよ。
「まあ…そんなに無茶ばっかするのももう終わりかもしれないけど」
一瞬先生は悲しそうな顔を見せる。
「終わり…?」
無茶しなくて済むのにどうして先生は悲しそうな顔をするの?