不良だらけの危険なバイトッ☆
加奈子さん…
妹って…
静かな部屋に響くのはユキ君の荒っぽい吐息だけで…
「何言って…」
ユキ君の目から光が消える。
「何…はぁっ…言ってんだよ」
俯いたユキ君の肩が震えていた。
「雪夜…」
先生がユキ君に触れようとしゃがみこんだ瞬間、ユキ君は先生の胸ぐらにつかみかかった。
「証拠は!?!?あいつは今どこにいんだよ!!!!」
荒々しい声でユキ君が叫ぶ。
「雪夜…っ。少し落ち着きなさい!!」
「加奈子が死んだって言うのに落ち着いてられる…っあああ!!!」
ユキ君が心臓を抑えてうずくまる。
先生を押さえつけていた手がやっと緩んだ。