不良だらけの危険なバイトッ☆

「ごめん…ごめんなさいっ…」


謝ることしかできなくて。


ずっとずっとユキ君と一緒に過ごしてきたのに、何もできなかった。


「あたし…ユキ君のこと、助けれなくて。…彼のことなんにも知らなくて…っ」


涙しか出てこない。


今、あたしは何をすればいいんだろう。


ユキ君は今、たった一人で何を抱えているんだろう。


「…本気で?」


「…えっ?」


先生の瞳がまっすぐにあたしを見据えた。


「雪夜のこと、本気で助けたいって思ってる?」


本気で…助けたい?


「あいつの今の状態はただ事じゃない。…もし、君が中途半端な同情とかであいつに構ってるんなら、やめてほしい。それはあいつを傷つけるだけだ」


中途半端な気持ち…


あたしの頭の中にある人の顔が浮かぶ。