不良だらけの危険なバイトッ☆

怖いけど…

ものすごく怖いけど


それ以上に痛いほどに悲しみが伝わるの。


何も知らないあたしでさえ、こんなにも辛くなるの。


「お前には…隼人がいるだろ」



「隼人とは…



別れたの」



「そんな冗談…」


「冗談なんかじゃない!!!!」


…そんな嘘、つけるはずないよ


「どういうことだよ…今日出かけるとか言ってたじゃないか」


ユキ君の視線が動揺に揺れる。


「うん、その予定だったけど…


さっき、二人で話して別れることになったの」


「はあ…!?」


ユキ君は急に背を向けて病院の中へ続く入口へと早足で戻る。


「ちょ、どこ行くの!?!?」


「どこもなんも、隼人のところに決まってるだろ!!!」

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