不良だらけの危険なバイトッ☆

「なんで…っ」


「あいつをぶん殴るために決まってるだろ!!いきなりお前から離れるとか意味分かんねえよ」


「違う…!!!」


あたしはもう一度ユキ君の背中にしがみつく。


「隼人は悪くない。別れるって言ったのは…あたしだから」


「……どういことだよ」


冷たい声が降り注いだ。


「あたしとの約束の場所に行けなくても、隼人は怒らなかったよ。だけど…あたしがもう隼人と別れたいって思ったの」


「どうしてだよ…」


「あたしが



ユキ君の傍にいたいから…」


「…っ!!!」


ユキ君の顔をまっすぐに見つめる。


「何、意味分かんないこと言ってんだよ。同情とか別にいらないから」


「違う!!!そんなんじゃない!!!」


「じゃあ…なんでそんなこと」


「確かに…」

< 288 / 527 >

この作品をシェア

pagetop