不良だらけの危険なバイトッ☆
静かに、静かに雪が降ってくる。
手に、首に、頬に冷たい感覚がした。
「…っ」
不意にユキ君の手が、あたしの髪に触れる。
切なそうな表情をしたまま、ユキ君はこちらをじっと見つめていた。
「…後悔しても知らねえぞ」
ポツリと呟く声。
「しないよ、絶対」
そう答えると、ユキ君の口元がほんの少し緩んだ。
「ばーか…」
聞こえないような声でユキ君が微笑んだ。
そのままどちらともなく、あたし達は抱き合った。
切なくて温かくて
誰より近くの耳元であたしは囁いた。
"好きだよ"
傍にいると誓った証ー…
君に誓った新たな物語