不良だらけの危険なバイトッ☆
体調を崩して吐血したり、気を失ったり…体に限界は感じていた。
けれども…
もうすぐ、加奈子の大事な手術があるんだ。
だから…、どうかそれまで。
────・・・
SIDE莉子
「その頃だったよ、莉子が来たのは」
「あたし…?」
「うん、それからはあっという間だったよ」
「…え?時間が?」
「時間もだけど…莉子に惹かれていくのも」
あたしに…?
という顔をしたあたしにユキ君は頷く。
そして穏やかな笑顔を見せた。
久しぶりに目にした温かい表情。
初めて出会った日からの出来事が、頭を巡っていく。