不良だらけの危険なバイトッ☆

一番悲しい結果で俺はその苦しみから解放された。


加奈子が危篤の状態にあるという電話を受けて…


急いで病院へ向かった今日。


無理がたたった体は加奈子のところまで持たなくて、救急車で病院へ運ばれる形となって


目が覚めた時には永遠の別れを迎えていた。


苦しむ加奈子のことを救ってやれなかったことが情けなくて…。


悲しくて…


全てを投げだそうとした俺を救った一人の少女。


ただ、愛しさでどうしようもない思いが俺を支配していく。


どんな言葉で言い表せばいいのかわからない。


「莉子…」


ただ夢中で求めた存在。


抑えきれない感情…


「愛してる」


俺の知らなかった言葉が自然と発せられた。


愛なんてちっぽけなものだと思っていたのに…

< 326 / 527 >

この作品をシェア

pagetop