不良だらけの危険なバイトッ☆
一番悲しい結果で俺はその苦しみから解放された。
加奈子が危篤の状態にあるという電話を受けて…
急いで病院へ向かった今日。
無理がたたった体は加奈子のところまで持たなくて、救急車で病院へ運ばれる形となって
目が覚めた時には永遠の別れを迎えていた。
苦しむ加奈子のことを救ってやれなかったことが情けなくて…。
悲しくて…
全てを投げだそうとした俺を救った一人の少女。
ただ、愛しさでどうしようもない思いが俺を支配していく。
どんな言葉で言い表せばいいのかわからない。
「莉子…」
ただ夢中で求めた存在。
抑えきれない感情…
「愛してる」
俺の知らなかった言葉が自然と発せられた。
愛なんてちっぽけなものだと思っていたのに…