不良だらけの危険なバイトッ☆

君がいない世界は


想像以上に暗くて…






これがあたしの選んだ未来だから…


そう言い聞かせても心は痛かった。


車内を見つめる視界がぼやけていく。





隼人…


あなたは今どこで、何をしているのですか?







「どうした?」


呆然と一点を見つめるあたしにユキが心配そうに問いかけた。


思わずはっとなる。


いけない…また泣きそうになってた。


ユキと生きるって決めたんだから、あたしには悲しむ資格なんてない。


「…ううん、何でもないよっ!」


笑顔を作ってあたしも窓の外を見つめた。


都心を抜けて、住宅街が広がる景色。


その向こうには海が輝いていた。


「海っ!!」

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