不良だらけの危険なバイトッ☆

どうしよう…

恥ずかしくなってうつむく。


真っ赤になっているところを見られたくなくて、次の言葉を待つしかできない。


「………」


それなのにユキは黙ったままだった。


しばらくたっても言葉一つなくて、あたしは不安になって顔を上げた。


「ユキ…?」


けれどもあたしの不安は、すぐに笑顔に変わった。


だって


「ユキ、顔真っ赤!!」


見上げたユキは顔を赤くしながら口元を手で覆っている。


「るせ…。お前がそんな顔するからだろ」


そう言って目を反らす。


そっぽを向いたユキの顔はさらに赤みを増して、まるでりんごのようになっていた。


そんな表情のユキが可愛くて


愛おしくて…


「……ふふっ」


にやけてしまうよ。

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