不良だらけの危険なバイトッ☆
ふと後ろの会話が耳に入る。
「なの?プロだけでも3つのチームからって聞いたけど」
「途中から入部したのにすごいよねっ」
まるで別世界の人みたいになってしまった藤堂君…。
「プロ…かぁ」
あたしは再び、コートの藤堂君に視線を移した。
「え?」
あたしの視界を塞ぐように立っている。
「ユキ?」
コートが見える位置に体をずらそうと動くけど…。
またあたしを邪魔するような位置に、ユキが動いた。
「どうしたの?」
少し不機嫌そうな表情をしたユキ。
何も言ってくれないから、きょとんとあたしは見つめるしかできない。
「……」
そのままじっと見つめ合う。