不良だらけの危険なバイトッ☆
* 突然の訪問者

────・・・

その次の日のことだった。


「莉子ちゃーん、いちごジャム取って」


「はーい」


目の前にあったビンを渡す。


藤堂君は幸せそうにジャムをパンに塗っている。


甘い香りが広がるキッチン。


いつも通りの朝。


ピンポーンッ♪


「あれ、こんな早くにお客様かな?」


チャイムの音を聞いて、マスターが玄関に走っていった。


「珍しいね」


「うん」


不思議に思いながら、カップに口をつけた。



「莉子ちゃーんっ、お客様だよ」


「えっ?」


あたしに…?


こんな朝早くに、誰だろう。

< 373 / 527 >

この作品をシェア

pagetop