不良だらけの危険なバイトッ☆
* 突然の訪問者
────・・・
その次の日のことだった。
「莉子ちゃーん、いちごジャム取って」
「はーい」
目の前にあったビンを渡す。
藤堂君は幸せそうにジャムをパンに塗っている。
甘い香りが広がるキッチン。
いつも通りの朝。
ピンポーンッ♪
「あれ、こんな早くにお客様かな?」
チャイムの音を聞いて、マスターが玄関に走っていった。
「珍しいね」
「うん」
不思議に思いながら、カップに口をつけた。
「莉子ちゃーんっ、お客様だよ」
「えっ?」
あたしに…?
こんな朝早くに、誰だろう。