不良だらけの危険なバイトッ☆
* 愛してる
「今話した通りだよ」
真っ暗な倉庫の中。
窓から差し込むわずかな明かりを除いて、目の前の奴の顔さえはっきりしない。
「今更そんなことができると思ってんのか」
「…知らない…でも」
まっすぐ前を見据える。
「やるしかないんだ」
「ふざけんじゃねえぞ」
殺気が、嫌なくらいに伝わってくる。
この空気だけで、吐きそうだ。
「一度入った以上、最後まで働いてもらわなきゃ困る」
「……」
夜の世界は、それくらい危険な場所。
特に、ここの店は。
「お前を拾った俺への感謝も忘れたのか」
「いえ…
でも俺には今、守りたい人がいます」