不良だらけの危険なバイトッ☆
「俺は元々こうだったけど」
「違う!!!!」
違うよ…
隼人は…
優しかった隼人を思い出すと、涙が出てくる。
「隼人は…優しい人だよ…」
あの日々が、嘘だったなんて思えない。
「…ちっ」
苛立ったような目つき。
「お前に俺の何がわかんだよ!!!」
それまで余裕たっぷりの様子だった隼人が、初めて声を荒げた。
「…こうなったのは…、あたしのせいかもしれないけど」
隼人が握りしめる手首が、微かに震える。
「…隼人は…こんなこと…する人じゃない」
"黒虎"
こんな残酷な組織に、好きで入るような人じゃない。
「別にお前のせいじゃねえよ」