不良だらけの危険なバイトッ☆

「いい加減、諦めろよ」


そう言って、俺はもう一度莉子にキスをした。


「んんっ…いやぁあっ」


莉子が泣き叫ぶ。


「助けたかったら、力づくで取り返してみろよ」


そんな力が残ってないことくらい、わかってる。


それでも必死に向かってくるユキに、苛立ちを隠せないでいた。


傷口から流れた血が、床にポタポタと落ちていく。


そんな状態で動いたら、


命が危ないことも…自分で気づいてるんだろ?


なのにユキ(こいつ)はどうして…。


「隼人…やめて…っ、もうやめて」


莉子が必死に訴えてくる。


まるで…地獄絵図。


それでも俺は……


「いいけど…


ただし一つ、条件がある」

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