不良だらけの危険なバイトッ☆

何も見えない中を、走り続けた。


するとその向こうに、見えた女の子の姿。


彼女は、泣いていて…。


「莉子………?」


どうして、こんなところで泣いて……。


たまらず、愛しい人へ手を伸ばす。


その姿に触れようとした瞬間……


「だめっ!!!」


莉子は強く強く…俺を拒絶した。


「なんでだよ」


そんなに、泣いてるくせに…


「だめなものはだめなの!!!」


決して譲らない。


本当に、悲しそうな姿。


「莉子……どうして」


俺はとまどいを隠せない。


「それはね……」


莉子は悲しそうに笑った。


「ユキを守りたいから…………」

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